創業慶応年間 神戸の石材屋 石福石材です。
前回まではお墓を建てるまでの流れについて#1〜#9までご説明させて頂きました。
失敗しないお墓作りが知りたい方は簡単にまとめておりますので、
ぜひ#1からご覧くださいませ。
そして今回はお墓参りのマナーや作法についてご説明いたします。
知っていて損はないのでこの機会に学んで頂けますと幸いです。
お墓参りに行く時期はいつが良い?
お墓参りはいつ行っても良いのですが、
特に春秋の彼岸やお盆、毎年の祥月命日、年回忌が適期です。
結婚や出産など、人生の節目にご先祖へご報告するのも良いいかと思われます。
お墓のお掃除とお参り
気持ち良くお墓参りができるようにお参りの前にお墓を清めましょう。
お墓のお掃除の仕方について
まず、墓地内の落ち葉やホコリなどを掃き出したり、墓石のコケや汚れをスポンジやタオルを使って水で洗い落とします。
洗剤を使用する場合は家庭用洗剤は使用せず、墓石用洗剤を使用してください。
墓石に彫刻された文字は歯ブラシなどを使うと水で綺麗に洗い落とせます。
(金属系のブラシなどで洗うとペンキが剥がれたり、石に傷が入ってしまう可能性がありますので使用しないでください)
また洗っていく順番としては高いところから水洗いしていきます。
最後は石碑の水気を拭き取って掃除が完了となります。(水気が残っているとコケや水垢の原因になります)
掃除が終わったら花立の水を変えて花を供え、線香を供えます。
お菓子や果物のお供えには半紙を敷いてください。
お参りの仕方について
お参りをする際は、一人ずつ墓石の正面に向かい、自分の宗派の名号を静かに唱えながら、合掌礼拝します。
冥福を祈る気持ちや感謝の気持ち、思っていることなど心のうちで語りかけます。
また短いお経を唱えるのも良いと思います。
ひざまずいて行うのが丁寧ではありますが、立ち膝でも構いません。
礼拝方法については宗派によって細かく異なりますので事前に調べておきましょう。
宗派別での供養の仕方について
お線香のあげ方や各号の唱え方、合掌の仕方などは、宗派によって異なりますので知っておきましょう。
お線香のあげ方
- 天台宗、真言宗
→3本を、手前から見て逆三角形に並べて立てます - 臨済宗、曹洞宗、日蓮宗、浄土宗
→1本または複数本を横に並べて立てる - 浄土真宗、真宗大谷派
→1本を折り、両方に火を付ける。火のついた方を左にして、2本を手前から奥に寝かせて並べる
※上記は地域やお寺によって異なる場合があるので、厳密に行いたい方はご親戚や地域の方、近くのお寺さんに聞いてみましょう。
仏や菩薩の名前である各号について
各号を唱えることで功徳があるとされ、自分の宗派の御本尊の各号を唱えます。
- 真言宗・・・南無大師遍照金剛
- 臨済宗、曹洞宗・・・南無釈迦牟尼佛
- 天台宗・・・南無阿弥陀仏
- 浄土宗、浄土真宗、真宗大谷派・・・南無阿弥陀佛
- 日蓮宗・・・南無妙法蓮華経
※日蓮宗の場合、ご本尊の名前ではなく、題名になります。
数珠の形や扱い方、合掌の仕方について
数珠の形や扱い方
宗派によって異なりますが、どの宗派でも使える「八宗用」と呼ばれる数珠があります。
合掌の仕方について
顔や胸の前で、両手の手のひらと指を合わせます。右が仏様で、左が自分とされています。
天台宗や真言宗では十二種類の合掌の仕方がありますが、お墓では金剛(帰命)合掌両手という、指をそれぞれの間に交互にピッタリ組み合わせる合掌が行われることが多いようです。
後始末を忘れずにしましょう。
清掃の時は隣接する区画にも配慮しましょう。ゴミが風で飛ばされたり、水が他の墓地や参道にかかったりしないように注意が必要です。事前に大きなビニール袋など持っていくと便利です。また野生動物に荒らされる可能性があることから御供物は持ち帰りましょう。
線香は燃やし切るようにしますが、最近のろうそく立てについては防風式になっているのでつけたままで帰っても問題ありません。使用した水桶やタワシは次の方が使用しやすいように綺麗に洗って元の位置に戻しましょう。
お墓になかなか通えない方へ
「お墓参りに行く時間がない」
「お墓が遠い」
「高齢のため通うのが難しい」
など、お墓参りになかなか行けない方には永代供養をお願いする方法もございます。
また石福ではお墓参り代行も承っております。
お墓参りしたいけどなかなかできずに困っている方はお気軽にご連絡くださいませ。