創業慶応年間 神戸の石材屋 石福石材です。
前回では「お墓の構成」についてお話しさせていただきました。
「実際にお墓ってどんな構成でできているの?」と思っている方も、下記の記事で理解することができますので是非ご覧ください。
そして今回は宗教行事について2回に分けてご説明させて頂きます。
意外と知られていないこともあったりするのでこの機会に知ってもらえたら幸いです。
はじめに
枕経から始まる納棺、通夜、葬式から火葬、骨上げ、初七日など一連の宗教的な行事は、僧侶によって行われるのが一般的ですが、骨壷に納められたお骨は自宅に持ち帰り祭壇(お骨を置くところ)に安置します。
新盆や四十九日、お彼岸など一周忌までにはほぼ納骨されますが、その家の事情や地域によって異なることもあります。
最近は数人だけで直葬(病院や自宅から亡くなられた人を直接火葬場に送ること)するなど、何の宗教事情もなく、また戒名をいただくことなく納骨することもあります。
お墓のない人は、自宅にお骨を持ち帰ってもどうしたら良いか分からず、いつまでもそのままになってしまう人もいます。
そのような方々にも石福では寄り添い供養の方法をお伝えできればと思っております。
1・開眼法要
新しい墓石を建てたら、魂入れ式を行います。そのことを開眼供養といいます。
法要は必ず僧侶にお願いしてお経をあげましょう。
開眼の式が終わりますと墓石は仏塔となり、そこは仏のいます浄土になります。
2・納骨法要
お墓がある場合は「納骨法要」を行いますが、「埋葬許可証」は墓地の管理者に提出します。
納骨時にも、僧侶を迎えて読経をしてもらうことが習わしになっています。
3・塔婆供養
塔婆供養に用いられるのは板塔婆ですが、よく見ますと、上の方に刻み込みがあります。これは五輪塔を意味しています。
つまり仏塔なのです。
仏塔はもともと釈尊の死後そのお骨を納めたものですから、仏塔をあらわす板塔婆は仏身を示しています。
ですので、仏教思想をあらわす地水火風空を梵字で書いて仏塔であることを示し、称号や亡くなった人の戒名・経文の一節を書きそえて、成仏を願うのです。
塔婆供養は僧侶にお布施してお願いしますが、霊園などの場合は管理事務所に前もってお願いをしておくと手配してもらえることもあります。
法事に呼ばれた際は、呼ばれた人も施主と一緒に塔婆供養をします。忌日に行けない際も塔婆供養をしておきます。
お彼岸やお盆にも供養すると良いでしょう。塔婆供養はほとんどの宗派で行いますが、浄土真宗では行いません。
4・忌日と法事
『忌日』きじつ
「忌」とは「己」を戒めるという意味で忌中は他事に心を奪われてはいけないと戒めています。
人が亡くなって、四十九日間を忌中、または中陰・中有ともいいます。
この間に死者は次の生をうけて生まれ変わるのです。忌中は7日ごとに追善供養をして死者の菩提を弔います。
『法事』
法事とは仏法を広めたり、修行したりする仏教行事のことを言っていましたが、今日では亡くなった人の追善供養を行う忌日の行事のことになっています。
『新盆』
亡くなって初めて回ってくるお盆を新盆とか初盆といいます。7月13日(旧盆の地方では8月)には夕方に迎え火をたき、15又は16日には送り火をして、霊を迎えまた送ります。
『祥月命日・月忌』
亡くなった月と日が同じ日のことを祥月命日といいます。
月は違っていても亡くなった日と同じ日のことを月忌といいます。
まとめ
今回は
- 開眼法要
- 納骨法要
- 塔婆供養
- 忌日と法事
について簡単に説明させていただきました。
次回はこの記事の続きをご説明させていただきます。
その他ご相談ごとなどありましたらお気軽にお電話くださいませ。