創業慶応年間 神戸の石材屋 石福石材です。
前回では「お盆・お彼岸」についてお話しさせていただきました。
知ってそうで知らないことも書いておりますので、是非下記のリンクからご覧くださいませ。
そして今回は『灯明』『数珠』『合掌』の3つについて簡単にご説明させていただきます。
意外と知らない『灯明』の意味って?
灯明を献ずることで、功徳が大きいことは『法華経』の『薬王菩薩本事品』にも説かれています。
それは薬王菩薩が自分の身を焼いて灯を供養したというものです。
灯明供養をする意味には法灯を絶やさないという意味もあります。闇を照らす灯明は娑婆の衆生に仏の灯をともし、法の光を与えて導くのに似ています。
地方によってはローソクを灯さないところもあるようですが、本来は法の灯ですので、ともすのが正しいと思われます。
数珠にはどんな意味があるのか?
数珠、誦珠、呪珠などとも書き、「すず」と呼ぶこともあります。
仏を礼拝するときに手をかけたり、もんだり、称名をとなえる際に数をかぞえたりするのに用います。
数珠は色々な経典に出てきますが、インド、中国、朝鮮を経て日本に伝えられています。
数珠の珠は108個あり、これは煩悩を絶つという願いからです。その108個を基本にして、その10倍、半分の54個、4分の1の27個のものがあります。
珠の材料は様々な素材があり、木のものには菩薩樹で作成した天竺、鳳眼、竜眼、星月、金剛などがあり、蓮の実からつくるものもあります。また無患子、杏、梅などの種子、沈香、紫檀、黒檀、黒柿、桑なども作られています。
数珠は、仏と私たち衆生の間にたって、仏道修行を助けてくれる法具であるということです。
数珠の掛け方については下記の画像の通りです。
合掌とはどんな意味合いがあるのか
インドや東南アジアでは、今日も日常のあいさつに合掌をします。
インドに生まれた合掌の形式が宗教的な礼法として取り入れられ、日本にも伝わってきたものです。
合掌という礼法は神道やキリスト教でも使います。
神道では合掌とともに柏手をうったりキリスト教では十字をきったりします。
合掌つまり二つの掌を合わせることは心を一つにして気持ちを安静にする効果があり、神仏に向かって精神を統一して祈るという作法にかなっています。
一般の合掌は、指も掌もすき間なくピッタリと合わせ、空洞を作らないことであり、仏教では右手を仏、左を自分として仏と自分が不二のものになることを祈るのです。
また合掌は不二一体実感すると同時に心の統一が大切です。
仏教の中でも密教は手印として「十二合掌」という合掌の様式があり、仏像の絵や彫刻を見ますと見かけることがあります。一般には両の指と掌をピッタリと合わせ、心を静めて仏との一体感を覚えながらの祈りをすることが作法の肝心です。
まとめ
今回は灯明』『数珠』『合掌』についてご説明させていただきました。