創業慶応年間 神戸の石材屋 石福石材です
前回では灯明、数珠、合掌についてお話しさせていただきました。
是非下記のリンクからご覧くださいませ。

そして今回はお墓参りのことについてお話しさせて頂きます。
ぜひこの機会に気持ち良くお墓参りしていただけたら幸いです。
お墓参りの時期はいつが良い?
お墓は、大切だった亡き人やご先祖さまを供養する場所です。
祈りの象徴であると同時に、お参りする人にとっては精神的な拠りどころであり、また命のつながりを身近に感じさせてくれます。
これまでお墓は、集落の近くの山や、一族の屋敷の隣などにあったことから、人々にとってお墓参りは日常の生活の一部でした。
それが時が経つつれ生活から切り離され、人々の生活習慣の中で、年に数回行くお墓参りに変わってきました。
現在、お墓参りの時期として一般に行われるのは、春秋のお彼岸、お盆、故人の命日、正月、年忌法要などです。
しかし、お墓参りには先祖の冥福を祈るという意味だけでなく、一人ひとりが先祖より与えられた命であることに気づき、感謝し、家族の幸せを祈るという意味が込められています。
「子供が進学した」「就職が決まった」「結婚が決まった」などの人生の節目節目にも、できる限り報告を兼ね家族揃ってお参りし、喜びを分かち合うようなことでもお墓参りをしてくださいませ。
お墓参りの作法とは
お墓参りに特別な作法はありません。
大切だった亡き人やご先祖さまに感謝し、手を合わせるという行為が大切なのですが、基本的な心得や手順は身につけておきましょう。
お墓参りの服装
服装は基本的に制限や縛りはなく何を着ても問題はありません。
あまり派手な色やスタイルは避けて、なるべくきちんとした身支度で行きましょう。
お墓参りの持ち物
お墓参りをする持ち物としては、
生花、線香、ロウソク、お供え用のお菓子や飲み物、半紙、数珠、マッチかライター、花ばさみ、タワシやほうきなどのお墓の掃除用具、ひしゃく、手桶、ゴミ袋などがあります。
(生花などは事前に近くに売っているところがないか調べておくと良いでしょう)
*春日野墓地の場合は石福石材の事務所でお花やロウソク、線香を販売しておりますので、ご安心くださいませ❗️
寺院や霊園のほとんどは、ひしゃくや手桶などは備えてありますが、集落などの共同墓地などでは用意されてない場合が多いです。
お彼岸の時期には「彼岸会法要」を行っていることが多いので、時間の余裕があればなるべく参加しても良いでしょう。
管理事務所などで手桶とひしゃくなど必要なものを借りたら、手桶に水を汲んでお墓に行き、合掌礼拝してから墓地の掃除をします。
掃除を終えたら花立てに水を入れ、花ばさみで長さやバランスを整えた花を飾ります。
(石福ではお花のカットも対応しております)
お供え用のお菓子や飲み物は半紙を敷いた上に置きます。季節の果物や故人の好物を供えるのもよいでしょう。
「故人が好きだったから」と、お酒などを墓石に直接かけても良いですか?と良くご質問を頂きますが、化学変化で墓石が変色し、シミになってしまいますのでお控えください。
そして線香を点火して香炉に立てるか、線香皿の場合は横に寝かせます。
点火には風よけのついた風防ライターを使うと便利です。
線香の火は意外と知らない方がおられますが口で吹き消すのではなく、手であおいで消します。
人間の口はとかく悪業を積みやすく、けがれやすいものなので、仏に供える火を消すには向かないからです。
地域によっては灯明のロウソクを立てるところもあります。
お墓参りをする順番
お参りの順番は故人と縁の深い者からはじめます。
線香を消さないよう注意しながら墓石や霊標板などに水をかけ、正面に向かい合掌します。
冥福を祈るとともに感謝の気持ちや報告したいことなどを心の内で語りかけます。短い題目を唱えるのもよいですね。
合掌の仕方としては手に数珠をかけ、胸の前で左右の手のひらをぴったり合わせ、軽く目を閉じて頭を30度ほど傾けます。
合掌については下記の記事に詳しく書いておりますのでご覧くださいませ。

全員の合掌が済んだらお墓参りの手順としては一通り終わりです。
お墓参りで用意する花、線香以外のお供え物は、カラスなどに食べられる恐れがあり墓所内がかなり汚れてしまいますのでお持ち帰りするようにしましょう。
本日はここまでとなります。
少しずつお墓参りの知識を得てご先祖さまにとってより良いお墓参りをして頂ければと思います。
お墓に関することや石に関することは石福石材までご連絡くださいませ。